22.11.25
SCAMPER法とは?アイディア発想に役立つ7つの項目をわかりやすく解説!
「既存製品のシェアを伸ばしたいけど、何かいいアイディアはないものか…?」
そのように考えている方もいるのではないでしょうか。今回はそんな悩みを抱えている人におすすめのアイディア発想法である「SCAMPER法」についてご紹介します。
この記事にある「SCAMPER法」を活用することで、短時間でも新たな視点からアイディアを見出すことができるようになります。
目次
SCAMPER法とは?
アイディアを生み出すきっかけ作りとして活用できるのが「SCAMPER法(読み方はスキャンパー法)」です。
ボブ・エバール氏が「オズボーンのチェックリスト」をさらに扱いやすく作り替えたものとされています。「オズボーンのチェックリスト」では、9つの項目をもとに新たなアイディアを創造していくものでしたが、より少なくまとめられた「SCAMPER法」では7つの項目で新たなアイディアを模索していきます。
SCAMPER法の7つの項目
「SCAMPER法」には7つの項目があることをお伝えしました。
ここからは7つの項目にはそれぞれどう言ったものがあるのかをみていきましょう。
Subtitle: 代用する
1つ目のSubtitleでは、「他のものに代用することができないか」を検討していきます。
人や時間を入れ替えてみたり、商品を構成している材料を他のものに置き換えてみたり、モノや方法など、今あるものを他のものに代用できるものを探すことで新たなアイディアを模索していきます。
Combine: 組み合わせる
2つ目のCombineでは、「組み合わせることができないか」を検討していきます。
既存の製品を組み合わせたり、作業工程を組み合わせたり、複数のものを組み合わせることで新たな価値や製品を生み出すことができないかを模索していきます。
一つ一つの価値は下がっていたり低い状況であっても、組み合わせることで今までよりも価値を高めることができるかもしれません。
Adapt: 適応させる
3つ目のAdaptでは、「適応させることはできないか」を検討していきます。
「今までに似た製品がないか」と過去の製品・事例も含めて新しい製品に取り入れられるアイディアがないかを模索していきます。
過去の製品を参考にすることで製品の質を上げることや、ユーザーのニーズに答えられるような製品に近づくことでしょう。
Modify: 修正する
4つ目のModifyでは、「修正することはできないか」を検討していきます。
製品のサイズ感や色、形を変えることで需要が生まれないかを模索していきます。固定概念にとらわれずにアイディアを出していくことで今までには活用されていなかった分野や消費者に活用されるようになるかもしれません。
Put to other uses: その他の使い方
5つ目のPut to other usesでは、「他の使い方がないか」を検討していきます。
既存製品の用途ではない、別の視点から使い方を模索していきます。
年代の違いや業界の違いにも着目して別の使い方を見つけることができれば、幅広い層にリーチすることも可能になるかもしれません。
Eliminate: 取り除く
6つ目のEliminateでは、「何かを取り除くことで使えないか」を検討していきます。
無駄な部分がないか、そもそも省略できないかを考え、取り除くことに着目してアイディアを模索していきます。
省略することで費用面でも効果が出たり、コンパクトにすることで子供が使いやすくなることで人気が出始めるかもしれません。足りない部分を増やすことも必要ですが、時には減らすことで効果が出ることがあります。
Rearrange: 並べ替える・逆にする
7つ目のRearrangeでは、「逆にしたり、入れ替えることでいけないか」を検討していきます。
順番を入れ替えたり、そもそも全てを逆にすることで効率良く開発できたり、提供までのスピードが上がったりと効果が出てくるかもしれません。
より効果を発揮したいのであれば、現状を疑うことが重要です。
現状に満足せず、新たな視点で考えること
ここまで「SCAMPER法とは」「SCAMPER法の7つの項目」についてご紹介してきました。
新しいアイディアを生み出すには、「現状の把握」と「固定概念にとらわれずに疑うこと」が重要になります。同じようにアイディア発送に役立つ「オズボーンのチェックリスト」も活用してみるとさらに精度が上がってくるでしょう。気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。
オズボーンのチェックリストとは?アイディアが思いつかない人におすすめな方法を解説!
現状とは別の新たな視点で考えることを意識すると既存の製品も新たな顔を見せてくれるかもしれませんね。
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