22.05.20
問題解決のフレームワーク:ロジックツリー手法とは?種類やメリットも徹底解説!
皆さんの身の回りでは常日頃なにかしらの「問題」は発生していますか。また問題に対し「解決」をしようと試みていますか。問題解決について調べた時「SWOT分析」や「ロジックツリー手法」という様々なフレームワークが出てくるかと思います。
今回はロジックツリー手法に注目して、ロジックツリーとは何か、使用するメリットなどをわかりやすく解説していきます!
目次
ロジックツリーとは
ロジックツリー手法とは問題解決に利用されるフレームワークの一つです。木が枝分かれするように、1つの物事を分解していくことで、問題の根本の原因や解決方法を見出すことができます。
ロジックツリーは下図のように1つ1つ分岐していきます。要素を細分化していくことで、どこに原因があるか特定しやすくなります。
また目に見える形で表すことで、組織内で要素や問題に対する認識が一致しやすいです。
ロジックツリー3つの種類
ロジックツリーには「What,Why,How」の3つのツリーが存在します。それぞれのツリーについて紹介します。
Whatツリー (要素分解ツリー)
Whatツリーは「要素分解ツリー」とも言われています。Whatツリーは物事の要素を分解して全体を網羅的に把握するためのロジックツリーです。「そもそも関連しているものは何か」という視点で内容を分解していきます。
Whatツリーの例:新しく購入する携帯の候補を考える
Whyツリー(原因究明ツリー)
Whyツリーは「原因究明ツリー」とも言われています。WHYツリーは問題の発生源を追求するために使用されるロジックツリーです。「なぜそうなっているのか?」という視点で、問題を分解して原因を見つけ出し、解決に導くことができます。
Whyツリーの例:携帯のバッテリーが持たない原因を見つける
Howツリー(問題解決ツリー)
Howツリーは「問題解決ツリー」とも言われています。Howツリーは解決したい課題に対し、改善策を挙げるために使用されるロジックツリーです。問題を「どのように解決すべきか?」という視点で分解し、実践する方法や解決策を導くことができます。
Howツリー:携帯の充電を持たせるための解決策を考える
ロジックツリーを使う3つのメリット
ロジックツリーを利用するメリットは主に3つ挙げられます。
・問題の原因を特定しやすい
・解決策を導きやすい
・課題に対して優先順位をつけやすい
問題の原因を特定しやすい
1つ目のメリットは「問題の原因を特定しやすい」という点です。ロジックツリー手法では、要素をツリー状に分解していくことで、全体像を把握しやすく・原因の根本となる部分が見えるようになるからです。
ロジックツリーは問題の原因を漏れることなく網羅的に洗い出すことができます。したがって、どの要素が問題の原因になるのか考えやすくなり、特定に至るのです。
解決策を導きやすい
2つ目のメリットは「解決策を導きやすい」という点です。ロジックツリーで課題を特定した後は、それを解決する方法を考えます。その際、課題を中心とした新たなロジックツリーを作成し、要素を分解していくことで、より具体的な解決方法を導くことができます。
ロジックツリーを作成する際、要素が複雑化しないよう下記のように図を分けて作成することをオススメします。
・課題を見つけるためのロジックツリー ・解決策を導き出すためのロジックツリー |
解決策に対して優先順位をつけやすい
3つ目のメリットは「挙がっている解決策に対し、優先順位をつけやすい」という点です。課題に対する解決策を視認できることで、複数の案が出た場合でも、それぞれの解決策を比較してどこから着手していくべきか優先順位を決めやすくなります。
ロジックツリーを利用し、「どの解決策の影響が大きいか」「どの解決策なら早く着手できるか」という点に着目して比較することで、効率の良い方法を導くことにつながります。
ロジックツリーで問題解決の糸口を見つけよう
今回は問題解決のフレームワークであるロジックツリーについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
難しく考えず要素を分解するだけで、問題解決の糸口が見つけやすい…なんて、とても簡単な方法ではありませんか?
一見解決方法が思いつかない問題があっても、要素を分解していくことが解決の糸口につながるかもしれません。ロジックツリーは少し作成するのに手間がかかってしまいますが、最終的には問題解決への近道になるのでぜひご活用ください。
また一言にロジックツリーといっても「Whatツリー」「Whyツリー」「Howツリー」などさまざまな種類があることをこの記事を読んでお分かりいただけたと思います。それぞれの特徴を活かせるよう目的によって使い分けて、問題解決に取り組んでみましょう!
用語集